九州歯科医学大会(長崎)に参加しました。2019.10.28
こんにちは!副院長の近藤です。
一昨日、長崎で九州歯科医学大会があったので、講演を聞きに行ってきました。
今回のテーマは「口から始まる生命の環~生きることは食べること~」と言うことで、
摂食嚥下障害に関わるものであり、訪問診療にも最近携わるようになった私にとっては、
ぜひ聞いておきたいものでした。
講演の内容は医師、管理栄養士、料理研究家、漫画家(ペコロスの母に会いに行く著者)の方が話されるという
多岐にわたるものでしたが、どの講演も非常に面白く、興味深いものでした。
医師(長崎大学準教授で、病院をスポーツジムにしてしまおう!とリハビリに精力的に取り組まれている方です)による話では、
高齢者による誤嚥性肺炎の最大の問題は「禁食」になってしまうことで、実は禁食指示を守らず隠れてこっそり
食べていた患者さんの方が、統計的にも予後が良かったのだそうです。
つまり、誤嚥性肺炎は、食べ物を誤嚥して起こるのではなく、就寝中に汚れた唾液を誤嚥することで引き起こされる、と。
誤嚥性肺炎の最善の予防策は、禁食ではなく、きれいな口でしっかり食べて栄養を摂ることなのだそうです!
栄養の面では、高齢の方ほどお肉をしっかり食べてたんぱく質を摂ることが大事だそうですよ。
たんぱく質の摂取が、最近話題になるサルコペニア(筋減少症)の予防につながります。
健康長寿の秘訣は、「きれいな口でしっかり食べる」ことと「体を動かす」ことだそうです。
こういう医学的な話から、旦那さんが口腔癌により普通食の摂取が困難となり介護食作りに取り組まれた料理研究家の方のお話、
長い間、認知症のお母様の介護に携わられた漫画家の方のお話など、実体験のお話を通じて心に沁みるものがありました。
院長は、九州歯科医学大会の厚生行事であるスポーツ大会(剣道の部)にも昨日参加し、
熊本県歯科医師会のチームは他県のチームを抑え、熊本県チームA、Bが優勝、準優勝という
素晴らしい成績だったそうです!毎年、熊本のチームは強いんです!!
一緒について行った我が子達も、空き時間に稲佐山のロープウェーに乗ったりと、長崎観光を
楽しめたようです
来年の九州歯科医学大会は熊本県内で開催とのこと。また参加するのが楽しみです。
当院のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。