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指しゃぶりへのアプローチについて2021.10.24

こんにちは!副院長の近藤ですsmiley

 

 

今回は、指しゃぶりへのアプローチについて載せたいと思います。

 

というのも、うちの息子(6歳半)もずっと指しゃぶりが治らず、長いこと私の悩みの種でもありましたが、先日やっと指しゃぶりを卒業できました!!

 

ただ、指しゃぶりは小児歯科の先生に伺っても「4歳のお誕生日までには卒業しましょう」と仰っていたため、6歳まで続けてしまった息子のケースが模範的なものでないことは先にお伝えしておきます。親としても反省ですcrying

 

 

まず、指しゃぶりはお腹の中にいる赤ちゃんの時から母乳を飲む練習として始まっているそうで、1歳頃までの指しゃぶりは成長発達において意義のある行動と言われています(指しゃぶりする赤ちゃんの方が、寝つきがよく激しい夜泣きが少ないというメリットもあるそうですよblush🎵)

 

 

指しゃぶりのピークは1歳半~2歳頃です。

2歳を過ぎると、統計的にも指しゃぶりが減ってくると言われています。指しゃぶり以外の楽しい事や、他に興味のある事が増えてくるからですね。

 

2歳を過ぎての指しゃぶりは、歯並びや顎の骨の成長に影響が出てきますが、3歳を過ぎると次第に指しゃぶりは減少することが多く、5歳ではほとんど無くなると言われています。

なので、一時的に歯並びへの影響が出ても、4歳頃を目安にやめられたら、その後の成長と共に改善することが多いので、それまでは無理にやめさせない方がよいようです。

 

 

「指しゃぶりしてると変な顔になるよ!」などといった負の声掛けではなく、指しゃぶりをせずに眠れた時や回数が減った時に「お兄ちゃん(お姉ちゃん)になったね!」と思い切りほめてあげるのが良いですlaugh

自信を持たせてあげれば、子供は成長します✨

 

 

 

4歳過ぎての指しゃぶりで生じた歯並びへの影響は、出っ歯だけでなく、交叉咬合など指しゃぶりをやめても自然に治らないケースもありますので、その場合矯正治療が必要になります。

 

 

 

では、うちの息子のケースはと言うと、、、

6歳過ぎて永久歯の上の前歯が生えてきているのに、落ち着きたい時や就寝時にはがっつり指しゃぶりをするという非常によろしくないケースであり(夜中も何度も指をしゃぶる音が聞こえてくるほどでした😥)、4歳前から「指しゃぶりは卒業しようね~」と声かけはしていたものの、やめる気配は無く、何かストレスが原因になってるのかもしれないしあまり無理強いはできないな、そのうちやめられるかなと、おおらかな気持ちで見守っていたら、生えてきた永久歯が傾き始めるという気がかりな事態に!

 

私も歯科雑誌で指しゃぶりのやめ方を沢山調べてみたりしました(とにかく叱らない!本人にやめようという気持ちになってもらう事が大事なようです)。

5~6歳児の指しゃぶりは、あまり深い意味はなくただ単に頑固な癖として残ってしまっている事が多いらしく、息子もこのケースだったのですね。

「うん、やめるよ」と言いながら、全く頻度も減らず辞められそうにないので、うちではこれを使いました↓

ネットで購入した、爪を苦くするマニュキアのようなものです。

「これを塗るよ!」と言って使うと息子もきっと反発するので、爪切りをしながら指しゃぶりをしていた人差し指にだけこっそり塗りました。

塗ってしばらくして、一生懸命手を洗っている音が聞こえ、「ママ~、なんか指が苦いんだよね~」と言ってきた息子でしたが、「うーん、さっき工作してたから、ノリでも付いたんじゃない?」とごまかして、様子を見ていたら、その後も無意識に指をしゃぶってしまい苦い→手を洗う→やっぱり取れないを3回ほど繰り返した後、全く指しゃぶりをしなくなり、商品名通りピタッとやめられました。

念のため、夜中もこっそり就寝中に塗っておきましたが、翌日以降も全く指しゃぶりをする素振りもなく、この苦いマニュキアを2回塗っただけで、指しゃぶりを卒業することができました。

 

ただ、息子の場合わりと強制的な方法で辞めさせてしまったため、指しゃぶりが、強くストレスの解消法になっているお子さまには、あまり向かないかもしれません。

息子は自分で「指しゃぶりをもうやめたい!」という意思がありましたが、無意識に指を口にもっていってしまう癖がどうしても取れなかったので、苦いマニュキアがよいきっかけになったようです。

本人も、指しゃぶりをやめられて嬉しそうでした。

 

指しゃぶりはその原因も、しゃぶり方の強さや頻度も、歯並びやお口の機能への影響も、お子さまによって違うようなので、そのアプローチも様々あるようです。

 

4歳頃までの指しゃぶりは無理にやめさせなくてよいことは前述しましたが、小学生になっても指しゃぶりが続く場合は要注意であり、心理的要因なども考慮し対応する必要があるそうです。

その際は歯科だけでなく、児童心理の専門家などにご相談したほうがよいこともあります。

 

 

 

 

最後に、私も大変参考になった本です。

前半は絵本、後半は指しゃぶりについて専門的な内容が載っています。「なぜやめなければいけないのか」についてとても分かりやすい本です。当院の待合室の、子供用の本棚に置いてありますので、ご自由にお読みください。

 

今回は、指しゃぶりへのアプローチについて書いてみました。自分の親としての反省は、やはり頑固な癖として強く残ってしまう前に、3歳頃からやめるためのアプローチをもっと積極的に行えばよかったなと思っています。

今でも息子は、お口がよくポカンと開いてしまうなど、指しゃぶりの悪影響と思われるものが残っています。

ちなみに2歳下の娘は、1歳過ぎまで指しゃぶりをしていましたが、風邪をひいた時に鼻が詰まってしまい、指しゃぶりをしてると息がしにくいと自分で気付いたようで、その時にスパッとやめました。

同じように育てても、本当に子供によって様々です、、、😅

 

息子は指しゃぶりがなかなかやめられなかったケースで、ご紹介するのもお恥ずかしいので躊躇しましたが、悩んでいるお母様方のお役に少しでも立てればと思い、お伝えしました。

 

日本の未来を担う大切な子供達です。地域の子供達のお口を、なるべく守っていきたいなと思っていますblush

 

 

当院のブログをご覧いただきありがとうございます。