笑気麻酔を導入しました2022.03.14
こんにちは!副院長の近藤です
先週の土曜日は、息子の保育園の卒園式でした。
6年前に入園したのが昨日のことのように思い出されて、式の最中に何度も涙が溢れました
息子は、我が子達の中でも間違いなく一番手が掛かっているので、その分、成長を感じる瞬間には色々な思いがこみ上げるのかもしれませんね。
本当に、保育園の先生方には、言葉に言い表せないくらいに感謝です✨
そんな息子ですが、私に似たのかとっても怖がりで、もうすぐ7歳になるのに、歯科医院では泣いてしまいシーラント処置すらまともに受けられません
でも歯科医院が怖いのは、誰でも当たり前じゃないかなと思います(私も自分が歯の治療を受ける時は、怖いです😱)。
そんな怖がりな方々に心強い味方になってくれそうな装置を、先日当院で導入しました!
笑気麻酔(笑気吸入鎮静法)の装置です。
麻酔と言っても、いつもの注射での局所麻酔ではなく、鼻からガス(約80%酸素と約20%亜酸化窒素)を吸ってリラックス効果をもたらす麻酔です。
血圧や脈拍も安定しやすいため、循環器疾患のある患者様や、嘔吐反射のある方、とにかく歯の治療が怖い方、怖がりなお子様などに、有効です(但し、指示を理解しそれに従うことが出来る約3歳以上のお子様)。
私は、笑気は今までに一度も吸ったことがなかったので、まずは試しに自分が吸ってみました!(少しだけ、治療が必要な歯もあったので、、、)
小さな鼻マスクを付けて鼻で息をしていると(ガスは無臭)、3分程で笑気ガスの効果が効いてきて、、、
笑気を吸った時の効果については、リラックスして気分が良くなった「ほろよい」の時のようだと称されることも多いですが、私は今はほとんどお酒を飲まないこともあり、実際吸ってみた感想は、「休みの日のポカポカした縁側でのうたた寝」という気分でした!
歯を削られるのは、最初はもちろん怖いのですが、笑気を吸っているうちに、少しボーッとしてきて「このまま縁側(実際は診療チェアー💺)でただ寝かせてもらえるならそれだけでいい、、、」という気分になってきます。他の事はどうでもいい、というような。
これが治療の緊張や恐怖を吹き飛ばしてくれる、リラックス効果なんだなと体感しました!
緊張し過ぎると、実際より痛みを強く感じたりします。それをやわらげてくれるのが、この笑気麻酔なのですね。
治療後は酸素だけを2分程吸い、ボーッとした感じがなくなってくるので、それで終了です。
血中のガスは30分以内に体外へ排出されるため、大学病院などでも使われている安心安全な麻酔です。
注意点としては、気胸や中耳炎の方、妊娠中の方、鼻づまりのある方などは受けられないことがあります。詳しくは歯科医師にお尋ねください。
また、笑気麻酔は怖がりなお子様にもとても有効ですが、泣いてしまうと鼻での呼吸ができなくなってしまい、笑気の効果がなくなってしまうので、泣かずに治療を受けられるくらいに、治療に慣れてもらってからの使用になります(当院では、泣いて暴れてしまって治療を受けられないけれど、治療に緊急性がある低年齢のお子様の場合は、熊本市内の小児歯科専門医の先生がいらっしゃるクリニックをご紹介しています)。
また、笑気ガスは鎮静作用はありますが、鎮痛作用は弱いため、治療によっては注射での局所麻酔も必要になります。
また、笑気麻酔をかける為の時間が必要になるため、通常の歯科治療より少し時間がかかるため、長めの予約が必要になります。
副院長不在の時や、急なご要望にはお応えできないかもしれません。申し訳ありません。
あと、笑気麻酔装置の見た目が、私には少し怖かったので(なんだかエイリアンの顔みたいだなと、、、)少し工夫させてもらって、これが
じゃん!!
こうなりました!
お子様に使用することが多いかと思いますので、やっぱり見た目は可愛くないといけませんね!
呼びやすいように、装置にも名前をつけようかなとも思っています(「しょうたろう」とか「しょうのすけ」とか)。
そのうち名札が付いているかもしれません🎵
歯の治療に恐怖心の強い患者様や、怖がりなお子様は、ぜひ笑気麻酔の使用を検討していただければと思います。
怖くて歯科医院への足が遠のいている方への手助けに、少しでもなれますように!
当院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。