クリスマスを前に思うこと2022.12.16
こんにちは!副院長の近藤です。
クリスマスが近づいてきましたね。我が家でもクリスマスツリーを飾りました。
末っ子(1歳児)がいるので、ツリーもすぐいたずらされてボロボロになるかなと心配し、飾るのも少し躊躇していましたが、意外と大丈夫でした。
末っ子が、時々ツリーに引っ掛けてある飾りをそっと取り外して持ち歩いたりしていますが、いつの間にかちゃんと所定の位置に飾ってあったりしますので、上2人の子供達が世話を焼いてくれているんだと思います
↑クリスマスとはあまり関係のない無邪気なもののけも、何故かツリーにくっついています。見つかりましたか?
このツリーは、昔当院の待合室に飾ってあったものです。
今、当院の待合室には院長チョイスのとってもシンプルな白いツリーがかざられています(キラキラしていて綺麗ですよ)。
昔、12月の待合室の雰囲気を明るくしてくれたこの先代のツリーは、感謝の気持ちを込めて我が家で大事に使っていきたいと思っています。
皆様にとっては、クリスマスはどんな思い出がありますか?
私は、クリスマスの時期のキラキラした街並みが好きですし、子供たちのワクワクしたり喜んだりする顔がみられる特別な時期でもありますが、1年前に、元気だった父が突然事故にあって倒れたのもクリスマスの夜でしたので、私にとっては人生において忘れられない日となりました。
父は事故のあと意識も戻らぬまま、一週間後に病室で家族に看取られながら天国へ旅立ちました。
クリスマス前日には、我が家に骨付きチキンを車で取りに来て、5ヶ月だった末っ子を抱っこしてあやしてくれていたくらいに元気な父だったのですが。
今日あることが、必ず明日もあるわけではなく、何気ない日常に日々感謝して生きることの大切さを痛感しました。
私が、訪問診療が出来るようになりたいと思ったきっかけは、両親が歩けなくなっても、家に行ってでも責任もって歯の治療をきちんと最期までしてあげたい、という思いから始まりました。
父は元気でしたので、歯の治療を受けるために車で歯科医院に通ってくれていましたが、「娘に歯の治療をしてもらえるなんて幸せだ」と母に漏らしていたようです。
だからこそ、介護が必要になるくらい高齢になっても、私が歯の治療や口腔管理を続けていくつもりでいたのですが、それは叶わぬ夢となってしまいました。
父のお骨をひろう時に、私がたった1年前に入れたばかりの奥歯の金属冠や金属の土台を一緒にひろうことになった時の気持ちは、表現の仕様がありません。
「80歳まで、あと10年は仕事を続けたい」と目をキラキラさせて語る父が好きで、小さい頃から見てきた父の仕事に向き合う真摯な姿勢を、私も見習いたいと思っていますが、歯の治療は目や手先が衰えてきちんとした診療が出来なくなってしまったら続けるべきではない、と私は思っていますので、父のように「生涯現役!」と自信を持って言えるわけではないですが、なるべく長く働きたいと、「仕事が生きがい!」みたいだった父の背中をずっと追いかけていきたいなと、思っています。
なんだか、ずっしりと重い内容になってしまいましたすみません。
キラキラとしたこの時期の街並みとウキウキする気持ちに混ざって、父への色々な感情が込み上げてきます。
「お父さん、元気にしてるかな」とふと思ったりします(←なんだかおかしいですよね)。
大切な人もずっと心の中で生きていて、一緒に過ごした時間が心を温めてくれるものだなと思います。
当院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
皆様に素敵なクリスマスが訪れますように!✨